希代
きたい異読 きだい
名詞-の形容詞形容動詞名詞頻度ランク #41221 · 青空 72 例
標準
uncommon
文例 · 用例
そうした貴方様、勉強家でござりました癖に、さて、これが療治に掛りますと、希代にのべつ、坐睡をするでござります。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
機会と申すは希代なもので、竹がその腰をつきます時に、投りましたお膳でございますが、窓からぽんと物干の上へ飛び出しまして、何と、小皿も箸も、お茶碗なんざ蓋をいたしましたままで、お月様へ供えまする体、や、どうも。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
希代ではござりませんか。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
三十 姉夫人の、その本意無げな様子を見て、理学士は、ああ、気の毒だと思うと、この人物だけにいっそ口重になって、言訳もしなければ慰めもせずに、希代にニヤリとして黙ってしまう。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
後に話合うと、階下へ用達しになど、座を起って通る時、その窓の前へ行くと、希代にヒヤリとして風が冷い。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
爰に希代な事は―― 堂の裏山の方で、頻りに、その、笛太鼓、囃子が聞えたと申す事―― 唯今、それ、聞えますな。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
」 と、もの言う都度、肩から暗くなって、蝋燭の灯に目ばかりが希代に光る。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
大きな眼鏡のね、黒磨でもって、眉毛から眼へかけて、頬ッペたが半分隠れようという黒眼鏡を懸けて、希代さね、何のためだろう。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫