畏服
いふく
名詞動詞-サ変
標準
awe
文例 · 用例
しかし自分達が何様扱われるかは更に測り知られぬので、二人は畏服の念の増すに連れ、愈々底の無い恐怖に陥った。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
信長は畏服させたし、秀吉は悦服させた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
その力量を信ずることだれよりも厚い名宰相伊豆守と、その明知に畏服することだれにもまさる名人右門とのやりとりは、意気も器量もぴたりと合って、つねにかくのごとくさわやかでした。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
私は後に一年も経てから嵐に襲われ狂う空の叫びも知ったが、その日はただ唖然とし、畏服してその怒りの鎮まるのを、今か今かと待つばかりであった。
— 鷹野つぎ 『窓』 青空文庫
大観、栖鳳と云えば、ああ、と大家たることへの畏服を用意している人々が、必ずしも絵画を理解しているとは云えないのと同じである。
— 宮本百合子 『あられ笹』 青空文庫
那珂氏は之に説明を與へて此ノ風俗ハ、イカナル原因ヨリ生ジタルカハ知ルベカラザレドモ、卑彌呼壹與等ガ、國人ニ畏服セラレタルハ、其ノ英略アルガ爲ノミニハアラデ、此ノ風俗アリシニモ由レルナルベシ。
— 白鳥庫吉 『倭女王卑彌呼考』 青空文庫
而して如何に皇后が神明の憑託となり、如何に軍民の畏服する所となりしかは、余輩の禿筆を以て之を描出せんは要なし、寧ろ左に載録する『古事記』の本文に就て、直接に其眞相を玩索するに如かざるべし。
— 白鳥庫吉 『倭女王卑彌呼考』 青空文庫
而して神功皇后が當時の人民を畏服せしめし所以は、皇后としての位置のみにあらず、又皇后自身の威勢のみにあらずして、全く皇后が神明の意思を宣傳する御資格にありしが如し。
— 白鳥庫吉 『倭女王卑彌呼考』 青空文庫
作例 · 標準
マジシャンの超常的な技に、子供たちは皆、目を丸くして畏服していた。「わー、すごい!」
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古代の神殿の荘厳さに触れ、訪れた人々は静かに畏服の念を抱いた。
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その教授の博識ぶりは学生たちを畏服させ、質問するのをためらわせるほどだった。
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