畏怖
いふ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #29404 · 青空 324 例
標準
awe
文例 · 用例
震動の筋肉感や、耳に聞こゆる破壊的の音響や、眼に見える物体の動揺転落する光景などが最も直接なもので、これには不可抗的な自然の威力に対する本能的な畏怖が結合されている。
— 寺田寅彦 『地震雑感』 青空文庫
自分もこの老いさらぼえた山人に何とはなしに畏怖の念をいだいていたが、しかしその「山オコゼ」というのがどんなものだか知りたいという強い好奇心を長い間もちつづけていた。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
両親が昔安政の地震に遭難した実話を、子供の時から聞かされていたこともこの畏怖の念を助長する効果はあったかもしれないのであるが、しかしそれにはかかわらず、おそらく地震に対するこの恐怖は本能的なものであった。
— 寺田寅彦 『家庭の人へ』 青空文庫
重圧する畏怖の下に、黙々と憐れな人間の意図を衛っている。
— 梶井基次郎 『温泉』 青空文庫
昼間は金毛の兎が遊んでいるように見える谿向こうの枯萱山が、夜になると黒ぐろとした畏怖に変わった。
— 梶井基次郎 『闇の絵巻』 青空文庫
その昔、独断と畏怖とが対峙していた間は今日の「科学」は存在しなかった。
— 寺田寅彦 『比較言語学における統計的研究法の可能性について』 青空文庫
芋虫などは人間に対して直接にはなんらの危害を与えるものでもなし、考えようではなかなかかわいいまた美しい小動物であるのに、どうしてこれが、この虫に対しては比較にならぬほど大きくて強い人間にこうした畏怖に似た感情を吹き込むかがどうしてもわからない。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
何かしら人間の進化の道程をさかのぼった遠い祖先の時代の「記憶」のようなものがこの理由不明の畏怖|嫌忌と結びついているのではないかという疑いが起こし得られる。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
作例 · 標準
巨大な滝の轟音と水しぶきに、畏怖の念を禁じ得なかった。
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夜空に広がる満天の星々を見て、宇宙の広大さに畏怖を感じた。
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「うわあ、すごい…」と、子供たちはその巨大な恐竜の模型に畏怖の表情を浮かべた。
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