篤厚
とっこう
形容動詞名詞
標準
helpful and sincere
文例 · 用例
そこが曽子の学問態度の篤厚なところで、何とも感心するところである。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
なに、お手間は取らせませんよ」7 この恭敬篤厚な、長老アドルフ・ホテリングを拘引する。
— 牧逸馬 『双面獣』 青空文庫
心にもない御世辞を振り蒔いたり、美しい顔をして君子を陥れたりするハイカラ野郎は一人もないと信ずるからして、君の如き温良篤厚の士は必ず其地方一般の歓迎を受けられるに相違ない。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
心にもないお世辞を振り蒔いたり、美しい顔をして君子を陥れたりするハイカラ野郎は一人もないと信ずるからして、君のごとき温良|篤厚の士は必ずその地方一般の歓迎を受けられるに相違ない。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
尚、終りに臨んで、この『辞苑』の誕生計画が、篤厚なる士の犠牲的精神に負ふことの多大なるものあるに拠ることを、特にここに附記して衷心より深謝の意を表する。
— 新村出 『『辞苑』跋』 青空文庫
漢籍の素養もあり詩も作るという程度の教養が、おのずから身辺に篤厚なものを加えていた。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
曹丕は親の目から見ても、篤厚にして恭謙、多少、俗にいう総領の甚六的なところもあるが、まず輔弼の任に良臣さえ得れば、曹家の将来は隆々たるものがあろうと、重臣たちにもその旨は遺言されてあった。
— 出師の巻 『三国志』 青空文庫