徳行
とっこう
名詞
標準
virtuous act or deeds
文例 · 用例
この時期――この近年――に背徳行為が急にひどくなったのであって、そのそもそものきっかけだけを語るのが、私のさしあたっての目的なのである。
— WILLIAM WILSON 『ウィリアム・ウィルスン』 青空文庫
我れ神を畏るる事に依頼み、我れ神の道を守る事に望を置く、わが敬虔わが徳行これわが依頼む処わが望のかかる所なりと。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
僧などは平凡な者を呼ばずに学問と徳行のすぐれたのを選んで招じたその物事に、女王の兄の禅師も出た帰りに妹君を訪ねて来た。
— 蓬生 『源氏物語』 青空文庫
そして人間生活に於ける最も崇高な行為として犠牲とか献身とかいう徳行が高調される。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
婦人が妊娠中に、精神的にある人をひどく崇拝するとか、その人の思想や徳行の感化を受けると、その感化が胎児に影響して、生まれた子供は、その人に似てくる、というのである。
— 平林初之輔 『或る探訪記者の話』 青空文庫
而して曰ふ、トラゲヂーの出来事は人物が其力量識見徳行の他に超抜するにも係はらず、不幸の末路に終へしむる所の衝突を有し、コムメヂーの出来事は素志を全うし幸福嬉楽の境に赴かしむる所の衝突を有すと。
— 石橋忍月 『罪過論』 青空文庫
徳行においても人並みはずれて悪いことをしたおぼえはない。
— 平林初之輔 『動物園の一夜』 青空文庫
(注八) 秩序と徳行の女神。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫