恭順
きょうじゅん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
allegiance
文例 · 用例
それから又第一回公判以来、被告等はすべて、恭順謹慎の態を示して、誰あつて面を上げて法官席をまともに見ようとするものはないのであつた。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
かたじけなくも御親書を賜り百雷一時に落ちる以上の強い衝動を覚えられ、その素直なる御返答として、大君への純乎たる絶対の恭順のお心をお歌におよみになつたのでございますから、御書の御内容もおのづから推量できる筈でございます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
この天地の公道に拠らざれば救国の法また無しと観じて将軍慶喜公、まずすすんで恭順の意を表し、徳川幕府二百数十年、封建の諸大名も、先を争って己の領地を天皇に奉還した。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
無反省に、づう/\しく(それが自然への恭順だ)粗野な常識を尚び、盲目的な生命の意志にだけ從へ。
— 中島敦 『かめれおん日記』 青空文庫
恭順の意とやらを表したとてもいずれは薩長共に私されるこの十万石じゃ。
— 佐々木味津三 『十万石の怪談』 青空文庫
――恭順か、会津援兵か、その去就を内偵すべく官軍の密偵達が、平、棚倉、福島、仙台、米沢から遠く秋田南部のお城下までも入りこんでいるのは隠れない事実なのである。
— 佐々木味津三 『十万石の怪談』 青空文庫
藩論は、たちまち勤王恭順に傾いた。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
藩主|頼聡の弟である頼該の恭順説が、たちまち勢力を占めた。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫