金地
きんじ
名詞
標準
gold paper
文例 · 用例
「大阪の城堀埋り、本丸|許りにて浅間と成り、見苦敷体にて御座候との沙汰にて御座候」 と、正月二十日附で、金地院崇伝は細川忠興に消息している。
— 菊池寛 『大阪夏之陣』 青空文庫
襖はいづれも、金地で、狩野永徳らが牡丹に唐獅子といつた風な、思ひ切つて華美な絵を描いた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
あの方は毎週二三度はロンドンに出ますが、何でも南アフリカの採金地の株に、非常に興味を持っているようでございますわ」「それではスミスさん、いずれこの上にも変ったことがありましたら、また入らして下さい。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
さて、君の左の人差し指と拇指の間の皮膚の筋を見て、君が採金地の株を買わなかったと云うことが、あまり首をひねりまわさない中に解ったと云うわけさ」「どうも僕には何の事か解らないね」「いや誠に御もっとも至極――しかしこれはごく手短に説明することが出来るんだ。
— コナン・ドイル 『暗号舞踏人の謎』 青空文庫
帰り新参で、昌平黌の塾に入る前には、千駄谷にある藩の下邸にいて、その後外桜田の上邸にいたり、増上寺境内の金地院にいたりしたが、いつも自炊である。
— 森鴎外 『安井夫人』 青空文庫
芝の金地院に下宿したのも、書庫をあさるためであった。
— 森鴎外 『安井夫人』 青空文庫
金地に紅い大きい花を毒々しく描いてある舞台持ちの扇で、彼女は傍にある箱を焦れったそうにとんとんと叩くと、箱の小さい穴から青い頭の蛇がぬるぬると首を出した。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫
嗚呼、嗚呼、幾千萬片の數の知れぬ金地の舞の小扇が、縺れつ解けつヒラ/\と、二人の身をも埋むる許り。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫