近事
きんじ
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文例 · 用例
「餘瀝 近事片々」(「正直ノオト」「春晝」「市井喧爭」「酒ぎらひ」「困惑の辯」「知らない人」「心の王者」「鬱屈禍」) 以上の五篇の創作にて、私のこれまで歩いて來た經過の、だいたいは、推察していただける事と思ふ。
— 太宰治 『『思ひ出』序』 青空文庫
近事戦局の事、一言にして之を云へば、吾等国民の大慶この上の事や候ふべき。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
多少は読んだのだつたかも知れませんが、何も彼も濛つとしてゐてとりとめがありません、斯んな近事を誌すこと誠に汗顔の至りでありますが、何卒悪からず御諒察の程願ひます。
— 牧野信一 『今年の文壇を回顧する』 青空文庫
そうして最近事情があって別れることになり、それに嫉妬を感じて恐ろしき事件を引き起したのだろうと思いました。
— 小酒井不木 『好色破邪顕正』 青空文庫
さてわたしは此処で、明日にうつるまえに一筆しておかなければならないのは、お鯉を書こうとするに、その人の近事をあまりしらなすぎる。
— 長谷川時雨 『一世お鯉』 青空文庫
しかるに最近事件が起こった。
— 国枝史郎 『銅銭会事変』 青空文庫
けれども、人麿が長歌を二様に作り、第一の長歌では遠い過去のこと、第二は比較的近事のことを咏んだとせば解釈がつくので、此は同一人だと考へても差支ないと思ふ。
— 斎藤茂吉 『人麿の妻』 青空文庫
矢野龍溪翁に招かれて、「近事畫報」の計畫に參加するためであつた。
— 蒲原有明 『龍土會の記』 青空文庫