近侍
きんじ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
attendant
文例 · 用例
其処へ近侍が襖を開いて、T「雲霧主膳と仰しゃる方が」 で左衛門と七兵衛顔見合わせた。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
其処へ近侍が茶を持って来た。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
主膳、近侍を呼び止めて、T「門前にふんぞり七兵衛と申す御用聞がうろうろ致して居る」 と言ってなりひらの方をジロリと睨んで、T「その七兵衛に斯う申せ」 と言って、T「お尋ね者のなりひら小僧が拙宅に忍び込んだ」 えッ、となりひら油断なく大刀を掴む。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
主膳尚も近侍に、T「早速御手配なされとな」 近侍心得て去ろうとする。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
しかし、この腕白な英雄は結局それを面白いことにして、二、三連れて出た近侍の小姓と障害物の跳び競べなぞするのでした。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
忠實に事へたる何某とかやいへりし近侍の武士、君を思ふことの切なるより、御身の健康を憂慮ひて、一時御前に罷出で、「君學問の道に寢食を忘れ給ふは、至極結構の儀にて、とやかく申上げむ言もなく候へども又た御心遣の術も候はでは、餘りに御氣の詰りて千金の御身にさはりとも相成らむ。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
傍に使われていた近侍の少年が、急に発狂したようになって云った。
— 田中貢太郎 『八人みさきの話』 青空文庫
孟丙の弟仲壬は昭公の近侍某と親しくしていたが、一日友を公宮に訪ねた時、たまたま公の目に留った。
— 中島敦 『牛人』 青空文庫