焼香
しょうこう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #32067 · 青空 195 例
標準
burning (offer) incense
文例 · 用例
焼香の返礼を、私が如何に大真面目に勤めたかは、今考へると滑稽でもある。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
▲尚高林家では前にも後嗣高林靖二郎氏の失踪事件があったので、久弥の事は全然秘密にしていたのであるが、兇行の際犯人が大胆にも被害者の枕元に義兄靖二郎氏と犯人の両親の位牌を並べて焼香して行った事実から一切の関係が判明したものである。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
町並の人々は、自分たちが何十年か聖人と渾名して敬愛していた旧家の長老のために、家先に香炉を備えて焼香した。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
(洗濯物を一枚一枚畳みながら)いまの、あの、妹さんがお父さんに手をひかれて、よちよち歩いてお焼香した時の姿が、まだどうしても忘れられません。
— ―――一幕三場 『春の枯葉』 青空文庫
阿弥陀堂を置いたところは、如何にも保胤らしい好みで、いずれささやかな堂ではあろうが、そこへ朝夕の身を運んで、焼香|供華、礼拝誦経、心しずかに称名したろう真面目さ、おとなしさは、何という人柄の善いことだろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
民弥は寛ぎもしないで、端然としながら、「昨日は、お葬式が後れてね、すっかり焼香の済んだのが、六時ちっと廻った時分。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
焼香順のことでおみよ叔母は継母のおそでと口喧嘩した。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
許宣は保叔塔寺へ往って焼香しようと思って、宵に姐に相談して、朝はやく起きて紙の馬、抹香、赤い蝋燭、経幡、馬蹄銀の形をした紙の銭などを買い調え、飯を喫い、新らしく仕立てた衣服を着、鞋も佳いのを穿いて、官巷の舗へ往って李将仕に逢った。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
作例 · 標準
祖父の一周忌で、親族一同が仏壇の前に集まり、順に焼香を行った。
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葬儀に参列した人々は、故人の遺影に深く一礼してから、静かに焼香を済ませた。
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焼香の香りが立ち込める中、読経の声がしめやかに響き渡った。
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