症候
しょうこう
名詞
標準
symptom
文例 · 用例
『その男の症候はこうこうだということにいたしますと、さて、先生、あなたならその男になにを用いろとおっしゃいますか?
— THE PURLOINED LETTER 『盗まれた手紙』 青空文庫
「どうも少し込み入つた症候ですから、」と、院長は何かを警戒させるやうにかう言ひつゝ、右の方のガーゼを除つた。
— 鈴木三重吉 『赤い鳥』 青空文庫
彼女は自分のお腹が大きくなったので診察を受けに来たのですが、診察してみるとそれは妊娠ではなく、明らかに肝臓硬変症、すなわち俗に言う“ちょうまん”で、お腹の大きいのは腹水のためであり、黄疸は目につきませんでしたが、腹壁には“メデューサの首”の症候がはっきり現れておりました。
— 小酒井不木 『メデューサの首』 青空文庫
初は不咳候へども、去臘西方より上候時より、疫も痢も直れども咳嗽而已のこり、烟草など喉に行当候様に存候事、此春夏に及び、依然作輟、到底見此症候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
「症候は何んだ、最初の症候は?
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
それは悪寒と発熱と嘔吐と下痢を主要な症候としておりまして、健吉くんが宿直の日に家を出かけると、必ずその二時間ほどあとから始まりました。
— 小酒井不木 『愚人の毒』 青空文庫
嘔吐と下痢とは亜砒酸中毒の際の主要な症候であるそうですから、健吉くんがなんらかの方法によって未亡人の飲食物に亜砒酸を投じたであろうということは、これまた何人も異議のあるまいと思われる推論なのであります。
— 小酒井不木 『愚人の毒』 青空文庫
四の二 医師が見舞うたびに、あえて口にはいわねど、その症候の次第に著しくなり来るを認めつつ、術を尽くして防ぎ止めんとせしかいもなく、目には見えねど浪子の病は日に募りて、三月の初旬には、疑うべくもあらぬ肺結核の初期に入りぬ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
作例 · 標準
医師は患者の体に現れた特有の症候を注意深く観察し、診断を下した。
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初期の症候を見逃してしまったことが、病気の発見が遅れた原因の一つだった。
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発熱や発疹といった症候は、体が外部のウイルスと戦っているサインでもある。
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