消光
しょうこう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
passing one's time
文例 · 用例
二十五年を労作に費し、他の二十五年を逸楽に費やすとせば、極めて面白き方寸なるべし、人間の多数は斯の如き夢を見て、消光するなり、然れども実際世界は決して斯の如き夢想を容るゝの余地を備へず。
— 北村透谷 『内部生命論』 青空文庫
世間のある人人には……世間のある人々には、その日々の消光がひとりで牌を打つパシアンスの遊の如く、またはすつかり覺えこんだ日課を夢うつゝで譫語に言ふ如く、またはカフェエに相變らずの顏觸と薄ぎたない歌留多札を弄ぶやうだ。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
都て斯う云う塩梅式で、私の流儀は仕事をするにも朋友に交わるにも、最初から棄身になって取て掛り、仮令い失敗しても苦しからずと、浮世の事を軽く視ると同時に一身の独立を重んじ、人間万事、停滞せぬようにと心の養生をして参れば、世を渡るに左までの困難もなく、安気に今日まで消光して来ました。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
お暑さ容易に去りませぬ候、吉岡先生には御機嫌うるわしく御消光遊ばされましょうか。
— 豊島与志雄 『一つの愛情』 青空文庫
皆々様お変りも無く御消光のよし、嬉しく/\感謝致してゐます。
— 知里幸恵 『手紙』 青空文庫
隨而私事無異消光仕居候間、乍恐左樣御安心可被成候。
— 西郷隆盛 『遺牘』 青空文庫
隨而私事無異儀獄中に消光仕申候間、乍恐御安慮被成下度奉合掌候。
— 西郷隆盛 『遺牘』 青空文庫
迷亭先生の手紙に真面目なのはほとんどないので、この間などは「其後別に恋着せる婦人も無之、いず方より艶書も参らず、先ず先ず無事に消光|罷り在り候間、乍憚御休心|可被下候」と云うのが来たくらいである。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
作例 · 標準
隠居した後は、田舎の静かな家で読書をして消光するのを何よりの楽しみにしている。
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都会の喧騒を離れ、海辺の街で穏やかに消光する日々を夢見ている。
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彼は名利を求めず、一介の文人として悠々と一生を消光した。
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標準
extinction (of light)
作例 · 標準
星の光が宇宙塵に遮られて暗くなる現象を、天文学では消光と呼ぶ。
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偏光板の角度を調整していくと、ある一点で完全に光が遮られる消光点に達する。
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大気による光の散乱や吸収によって、地上の望遠鏡では星の消光を補正する必要がある。
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標準
quenching (of fluorescence)
作例 · 標準
試薬に含まれる特定の分子が蛍光物質と相互作用し、消光現象が起こった。
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溶液の濃度が高すぎると、分子同士が衝突して蛍光が弱まる濃度消光が発生する。
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この分析手法は、特定のイオンによって蛍光が消光される性質を利用している。
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ウィキペディア
消光(しょうこう、またはクエンチ、クエンチング)とは、蛍光の強度が低下する過程のことである。
出典: 消光 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0