幽思
ゆうし
名詞
標準
rumination
文例 · 用例
覚めて桶の中に坐りて背を日向に曝らし、夕さりくれば又其桶の中に衾もなく安寝し、瞑想幽思、ひとり孤境の閑寂を楽んで何の求むる所なく、烟霞をこそ喰はね、その生活淡々として実に神仙に似たり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
わがかしこに棲みし時には、朝夕杖を携へて幽思を養ひしところ。
— 北村透谷 『鬼心非鬼心』 青空文庫
余は残花氏の巧妙と幽思、この篇にて尽くるを見る、明治の韻文壇、斯かる佳品を出すもの果して幾個かあらむ。
— 北村透谷 『「桂川」(吊歌)を評して情死に及ぶ』 青空文庫
「アンドロメダ、 あぜみの花がもう咲くぞ、 おまへのラムプのアルコホル、 しゆうしゆと噴かせ。
— 宮沢賢治 『水仙月の四日』 青空文庫
反歌しゆうしゆうと花火ふき出る竹の筒|幼らすでに勢ひそめにし青銭青銭は穴あき銭よ、字のおもて寛永通宝、裏に波文久永宝、よく数へよく刺し貫くと、手もすまにそろへて締むと、幼な児や息づかし我、青太藺綯ひし小縄の、撚りつよきその緒くくりて、夜々をなげきし。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
わたしも覚えず襟を正しゆうして向き直った。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
・あてなくあるくてふてふあとになりさきになり・芽ぶくものそのなかによこたける・山のひなたの、つつましく芽ぶいてゐる・水音の暮れてゆく山ざくらちる・さくら二三本でそこで踊つてゐる 白い蝶が黄ろい蝶が春風しゆうしゆう さくらちる暮れてもかへらない連中に 花見べんたうほろつと歯がぬけた 四月八日 雨。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
大言壮語する風体に似ず、女性的な面も多分にあつて、自分でその洋服の手入れもすれば、肌着なぞの洗濯もしよつちゆうしていつも小綺麗なものを身体につけてゐた。
— 武田麟太郎 『大凶の籤』 青空文庫
作例 · 標準
彼は窓の外を眺めながら、深い幽思にふけっていた。
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彼の詩には、人生の無常に対する幽思が込められている。
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静かな夜には、過去の出来事に対する幽思が心に去来する。
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