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狂妄

きょうぼう異読 きょうもう
形容動詞名詞
1
標準
eccentric
文例 · 用例
私たち二人はフカの餌食になる価打しか無い、狂妄だったのですから……。
夢野久作 瓶詰地獄 青空文庫
秀堅は鷹洲のやうに将門に同情してゐる人では無くて、「平賊の事、言ふに足らざる也、彼や鴟梟之性を以て、豕蛇の勢に乗じ、肆然として自から新皇と称し、偽都を建て、偽官を置き、狂妄ほとんど桓玄司馬倫の為に類す、宜なるかな踵を回さずして誅に伏するや」と云つて居るほどである。
幸田露伴 平将門 青空文庫
しかし予が別に言をなすものは、予の一片の婆心、已む能はざるに出づるのみであつて、固より勅語の外に別主張をなし、異意見を立つるが如き狂妄なことを敢てするのでは無く、ひそかに自ら我が言の必ず勅語と其の歸を同じうして違はざらんことを信じて居るのである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
人の性情は多種であるからして、自ら無意識的に剋殺の作用を敢てして憚からざるもの有り、而して人未だ必らずしも狂妄放漫の人ならざるも有るのであるが、其は蓋し幼時の庭訓之をして然らしめたもので、其の習慣其の人を累するには足らざるにせよ、其の習慣が決して其の人を幸福にするとは云ふべからざるものである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
こゝに人ありて或一事を爲さんことを欲すと假定せんに、其の事にして若くは不良なり、若くは兇惡なり、若くは狂妄なりとすれば則ち已む、苟も然らざる以上は、之を助長して其の志を成し其の功を遂げしむるも亦可ならずやである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
故に苟も不良で無く、凶惡で無く、狂妄で無い限りは、人の思想や言説や行爲に對しては、苟も剋殺的で無く、助長的で有つて然る可きである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
狂妄の人にあらざるよりは、季節が與へぬものを得ようとはせぬのである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
露西亜の如き国状を醸し出すところの狂妄陋悪の思想や感情が行われたら飢餓で死ぬ人も沢山出来るであろうが、然もない限りは貧乏は生命に別状は無いものだ。
幸田露伴 貧富幸不幸 青空文庫