凶暴
きょうぼう
形容動詞名詞頻度ランク #24889 · 青空 99 例
標準
ferocious
文例 · 用例
おれだって、凶暴な魔物ではない。
— 太宰治 『桜桃』 青空文庫
タガメは金魚に取付くのに凶暴性を持つ害虫である。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
というような凶暴な発作にかられて、兄を殴った。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
清宮秀堅がこゝに心をとめて、「将門は凶暴といへども草賊と異なるものあり、良兼を放てる也、父祖の像を観て走れる也、貞盛扶の妻を辱かしめざる也」と云つて居るが、実に其の通りである。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
醉うて凶暴になるを古い語に「さかがり」といふも、酒氣騰の約である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
――灰が……」 落ちるよと、木崎はつとにじり寄りながら、自分の血管の中で凶暴な男の血が脈を打っていることを、はじめて意識した。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
萩原君は之を指して色情狂的情調、或は凶暴的無智と云ふ。
— 愛の詩集のはじめに 『愛の詩集』 青空文庫
見た感じでは筋骨隆々の男で、生えるままの灰色の髪、日に焼けた赤ら顔に碧い目は、一歩間違えば凶暴なほどに鋭い。
— THE "GLORIA SCOTT" 『グローリア・スコット号』 青空文庫