帰天
きてん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
death of a Christian (in Catholicism)
文例 · 用例
」と茶の道に侍うたる小間使の秀、御次へスルリ、辷出でて東の縁の雨戸一枚外して取るや否や、わんと飛付くを、叱――叱りながら、ちょいと妙な手附をして、帰天斎手品の早業「じゃむこう、御苦労だね。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
六十二 ちと黙ったか、と思うと、め組はきょろきょろ四辺を見ながら、帰天斎が扱うように、敏捷く四合罎から倒にがぶりと飲って、呼吸も吐かず、「それからね、人を馬鹿にしゃあがった、その痘痕めい、差配はどこだと聞きゃあがる。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
円朝、円生、円遊、円右、馬車の円太郎、ヘラヘラ万橘、金潮、新潮の落語、手品が、西洋手品天下一品の帰天斎正一に女テジナの蝶之助、水芸の中村一徳、鶴枝の生人形、そこへ新内が銀朝ときてます。
— その二 密室大犯罪 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
永年の思いがかなってひと安心したことが発病させたらしく、患いついてすぐ代地の家へ引き取ると、充分の手当をしたのだけれど圓朝二十四歳の秋、とうとう命数尽きて帰天してしまった。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
「不思議です事ねえ」と細君は帰天斎正一の手品でも見物しているように感嘆すると、迷亭もその気になったものと見えて、右から懐中に収めた帽子をわざと左の袖口から引っ張り出して「どこにも傷はありません」と元のごとくに直して、人さし指の先へ釜の底を載せてくるくると廻す。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
これ五代の変ぜざるところなり」と)礼記祭儀篇曰、人生有気有魂、有魄気也者神之盛也、魄也者鬼之盛也、衆生必死、死必帰土、此謂鬼、魂気帰天、此謂神。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
又曰、周公孔子死再無興、化益限一世、所謂死帰天地者、只是空無而已、仏即不然、欲生即生、欲滅即滅、不能天覆、不能地載。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
『礼記』の「祭儀」に、孔子の語なりとて、「人生有気有魂有魄、気也者、神之盛也、魄也者、鬼之盛也、衆生必死、死必帰土、此謂鬼、魂気帰天、此謂神。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
作例 · 標準
長年教会を支えてこられたシスターが、安らかな表情で帰天された。
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帰天を知らせる鐘の音が、静かな村の朝に響き渡った。
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「彼は主の御許へ帰天したのだ」と、神父は静かに遺族を慰めた。
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私の祖父は、帰天するその日まで、毎日欠かさずロザリオを手に祈っていた。
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