他界
たかい
名詞頻度ランク #16969 · 青空 328 例
標準
death
文例 · 用例
小坂氏の夫人は既に御他界の様子で、何もかも小坂氏おひとりで処置なさっているらしかった。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
であるから彼には同車の人々を見ること殆ど他界の者を見るが如く、彼と人々との間には越ゆ可からざる深谷の横はることを感ぜざるを得なかつたので、今しも汽車が同じ列車に人々及び彼を乗せて石狩の野を突過してゆくことは、恰度彼の一生のそれと同じやうに思はれたのである。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
娘は死んだ、娘はしばらく病の床に伏していたが死期を知ると、しずかに慧鶴の名を口誦み、頬に微笑のかげさえ浮べながら、そのまま他界の人となった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
二人は、聞くが如き他界であるのを信ずると共に、双六の賭が弥が上にも、意味の深いものに成つた事を喜んだ……勿論、谷へ分入るに就いて躊躇を為たり、恐怖を抱いたりするやうな念は聊も無かつた。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
刹那、かの驕りたる眼鼻ども胸かけて、生ぬるき埴の色ひと息に鏝の手に葬られ生きながら苦しむか、ひくひくとうち皺む壁の罅、今、暗き他界より凄きまで面変り、人と世を呪ふにか、すすりなき、うめきごゑ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
精神は自ら存するものなり、精神は自ら知るものなり、精神は自ら動くものなり、然れども精神の自存、自知、自動は、人間の内にのみ限るべきにあらず、之と相照応するものは他界にあり、他界の精神は人間の精神を動かすことを得べし、然れども此は人間の精神の覚醒の度に応ずるものなるべし。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
天下斯の如き英雄あり、為す所なくして終り、事業らしき事業を遺すことなくして去り、而して自ら能く甘んじ、自ら能く信じて、他界に遷るもの、吾人が尤も能く同情を表せざるを得ざるところなり。
— 北村透谷 『人生に相渉るとは何の謂ぞ』 青空文庫
フヱーリイあり、ヱンゼルあり、サイレンあり、スヒンクスあり、或は空中に棲めるものとし、或は地上の或奥遠なるところに住めりとなす、共に他界に対する観念なり、遠近は世界の広狭によりて差ありしのみ。
— 北村透谷 『他界に対する観念』 青空文庫
作例 · 標準
長年連れ添った最愛の妻が他界し、彼はしばらくの間、深い悲しみに暮れていた。
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恩師が他界されたという報せを聞き、急いで葬儀に参列することにした。
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死後の世界については諸説あるが、他界した魂が安らかであることを願うばかりだ。
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標準
to pass away
作例 · 標準
祖父は昨夜、家族全員に見守られながら静かに他界いたしました。
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その偉大な芸術家が他界して百年が経つが、彼の作品は今も色褪せることがない。
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「もし私が他界したら、この手紙を読んでほしい」と彼女は寂しそうに微笑んだ。
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