長上
ちょうじょう
名詞
標準
one's elders or superiors
文例 · 用例
役人や会社銀行員があるただ一人の長上から無能と宣言されただけで首をきられる。
— 寺田寅彦 『マルコポロから』 青空文庫
おごそかな神祭の席にすわっている時、まじめな音楽の演奏を聞いている時、長上の訓諭を聴聞する時など、すべて改まってまじめな心持ちになってからだをちゃんと緊張しようとする時にきっとこれに襲われ悩まされたのである。
— 寺田寅彦 『笑い』 青空文庫
「――これはこのあたりのものでござる――」 藍の長上下、黄の熨斗目、小刀をたしなみ、持扇で、舞台で名のった――脊の低い、肩の四角な、堅くなったか、癇のせいか、首のやや傾いだアドである。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
長上下は、脇座にとぼんとして、ただ首の横ざまに傾きまさるのみである。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
しかし、Yの持つて生れた度外れの気位と我執の性質から、たうとう長上と衝突して途中で辞めて仕舞つた。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
自ら病を招くは自己に對しては愚なり、自己の父母長上に對しては不幸なり不徳なり、子女や目下に對しては不慈なり、其の事情によりて輕重の差は甚だ大なるものが有るが、要するに社會に對して債務を負へる者の如き位地に立つて居るので、極言すれば一ツの罪である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
四 舞台なりし装束を脱替えたるあり、まだなるあり、烏帽子直垂着けたるもの、太郎冠者あり、大名あり、長上下を着たるもの、髪結いたるあり、垂れたるあり、十八九を頭にて七歳ばかりのしのぶまで、七八人ぞ立ならべる。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
あとで知ったことだが、この在郷軍人会の分会長は伍長上りの大工で、よその分会から点呼を受けに来た者には必ず難癖をつけて撲り飛ばすということであった。
— 織田作之助 『髪』 青空文庫
作例 · 標準
鳥獣戯画のユーモラスな描写は、今日でも人々を楽しませている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
ウィキペディア
長上(ちょうじょう)とは、古代日本の律令制における出勤形態で、常勤を指した。その勤務形態を取る官人のことを長上官(ちょうじょうかん)、工人のことを長上工(ちょうじょうこう)といった。一方、非常勤のことは番上といった。
出典: 長上 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0