荘官
しょうかん
名詞
標準
administrator of a manor
文例 · 用例
痩せた坊主は終夜休まず走って朝方|荘官方へ著き、怪しからぬ屠家へ宿った、同伴は続いて来ぬから殺されたは必定と訴え出たので、荘主フォルス卿、急ぎ人を馳せて検察せしむると右の始末と、聞いた者一人も泣かずに済んだと、後日フォルス卿がフランシス一世王の母アグレームン女公の臍に茶を沸かしめて語った由。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
白井の城下で道節が上杉勢に囲まれた時も鉄砲足軽が筒を揃えて道節に迫った、曳手・単節が荒芽山を落ちる時も野武士に鉄砲で追われた、網苧の鵙平茶屋にも鉄砲が掛けてあった、甲斐の石和の山の中で荘官|木工作が泡雪奈四郎に鉄砲で射殺された。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
第二回 ここにこの里の荘官の家に、月丸花瀬とて雌雄の犬ありけり。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
やがて金眸が首級を噬み切り、これを文角が角に着けて、そのまま山を走せ下り、荘官が家にと急ぎけり、かくて黄金丸は主家に帰り、件の金眸が首級を奉れば。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
かくて彼らはその荘にあって、荘官もしくは荘民の扶持を受け、警固や雑役に服するかたわら、かねて雑芸・雑職に従事したこと、なお徳川時代の各地のエタや、山陽道筋の茶筅、山陰道筋の鉢屋の如き状態であったと察せられるのである。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
6 結論 これを要するに声聞(師)とはもと下賤の僧の義に用いられたもので、在来の俗法師や、社会の落伍者のこれに投じたもの等の総称とみるべく、したがってその職業も一定せず、陰陽・卜筮・遊芸・雑職に従事するものはもちろん、社寺荘官村里に付属しては、雑役に服し、警察監獄事務をも勤めたものであった。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の荘官は、現地の管理運営を任される一方で、中央の領主に年貢を納めた。
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有力な農民が荘官に任命されることで、その地域の支配体制が強化された。
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荘官が権力を握りすぎたため、領主との間で激しい対立が起こった。
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標準
village headman (Edo period)
作例 · 標準
江戸時代の村落において、荘官は年貢の徴収や行政事務を一手に引き受けていた。
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凶作が続いた際、荘官は村人を代表して代官所に年貢の減免を直訴した。
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古い蔵から見つかった文書には、当時の荘官が記した村の記録が残されていた。
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ウィキペディア
荘官(しょうかん)は、日本の荘園制において、荘園領主(本所)から現地管理を委ねられた者の総称である。荘園を開発した開発領主(かいはつりょうしゅ)が寄進先の荘園領主から荘官として荘園管理者の地位を保全されることもあれば、寄進を受けた荘園領主が自らの荘園支配を強めるために家臣を荘官に任命して現地へ派遣することもあった。
出典: 荘官 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0