不起
ふき
名詞-の形容詞名詞頻度ランク #19657 · 青空 22 例
標準
incurable (illness)
文例 · 用例
『松葉屋』も、『網元』も、『庄屋』も、証拠不十分で不起訴になった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
検事は、男を、病気も重いことだし、不起訴にしてやってもいいと思っていたらしい。
— 太宰治 『あさましきもの』 青空文庫
不起訴ということになって、やがて出牢できたけれども、男は、そのときの検事の笑いを思うと、五年のちの今日でさえ、いても立っても居られません、と、やはり典雅に、なげいて見せた。
— 太宰治 『あさましきもの』 青空文庫
出来れば、罪にしたくないですな」「そうですね、しかし、とにかく掏摸ですからね」「有罪ですか」「さアね」 と、司法主任はコップの底に残っていたビールをのみほして、「しかし、一応書類は作りますが、事情が事情だし、不起訴とまでいかなくても、執行猶予にはなるでしょう」「そうですか。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
八百流沙界 三千弱水深 鵞毛飄不起 蘆花定底沈――西遊記――一 そのころ流沙河の河底に栖んでおった妖怪の総数およそ一万三千、なかで、渠ばかり心弱きはなかった。
— 中島敦 『悟浄出世』 青空文庫
低いけれども澄透った声でほそぼそと聞こえてくるその歌に耳を傾ければ、江国春風吹不起鷓鴣啼在深花裏三級浪高魚化竜痴人猶※夜塘水 どうやら、そんな文句のようでもある。
— 中島敦 『悟浄出世』 青空文庫
然るに不起の病に罹って、最早余命いくばくもないのを知りつつも少しも紊れないで、余り余裕のない懐ろから百何十円を支払って大辞典を買うというは知識に渇する心持の尋常でなかった事が想像される。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
私は大いに同感を表して、取敢えず手許に有合わした『開国五十年史』を贈り、註文次第何でも送ると快諾したが、露西亜へ着いてから尚だ一回も註文を受ける間もない中に不起の病に取憑かれてしまった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
作例 · 標準
彼の病気は不起の宣告を受け、家族は深い悲しみに包まれた。
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現代医学では不起とされている病気でも、希望を捨てずに治療を続ける人々がいる。
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不起の病と闘いながらも、彼は最後まで笑顔を忘れなかった。
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