一顧
いっこ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #34791 · 青空 176 例
標準
slightest notice
文例 · 用例
漆喰が stucco と兄弟だとすると、この説にも一顧の価値があるかもしれない。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫
高価な椅子や卓や鏡や、絹織物が、誰れからも、一顧も与えられなくなってしまった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
一台の自動車が、それを避けている私には一顧の注意も払わずに走り過ぎて行った。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
これは少なくとも一顧に値するだけの問題にはなると思う。
— 寺田寅彦 『浮世絵の曲線』 青空文庫
しかも古人の蹟を一顧すれば、たちまち慚汗の背に流るるを覚ゆ。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
さらに兄に依嘱しえべくんば、我が小妹のために一顧を惜しまざれ。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
大佐一顧軍刀の鞘を拂つて、屹と屹立つ司令塔上、一|令忽ち高く、本艦々上戰鬪喇叭鳴る、士官の肩章閃めく、水兵其配置に就く、此時、既に早し、既に遲し、海賊船から打出す彈丸は雨か、霰か。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
狗が尾を振つて此方を一顧する、曳金に指をかける、狗は一躍する、鴫はパツと立つ、ドーンと撃ち放す、濛々たる白煙の消える時には、ハヤ狗が其の手柄の獲物を銜へて駈けて來る、といふ調子に行つたら實に愉快だナア、などと考へる。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
作例 · 標準
こちらから再三にわたり妥協案を提示したにもかかわらず、相手は一顧だにせず席を立ってしまった。
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彼女は周囲の冷たい視線など一顧も与えず、ただ黙々とキャンバスに向かい続けていた。
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歴史的な価値が認められるまでは、その古文書は誰からも一顧されないまま埃をかぶっていた。
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