配慮
はいりょ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞頻度ランク #2572 · 青空 410 例
標準
consideration
文例 · 用例
高等学校時代厳父の死に会い、当時家計豊かでなかったため亡父の故旧の配慮によって岩崎男爵家の私塾に寄食し、大学卒業当時まで引きつづき同家子弟の研学の相手をした。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
軍艦の種類ならば何も配慮するには及ばないが――若しや――若しや――と私はふと或事を想起した時、思はずも戰慄したよ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
讀者諸君よ笑ひ玉ふな、私の配慮は餘りに神經的かも知れぬが、然し以上の物語と、今から數分以前にかの船が本船右舷後方の海上に於て不思議にも難破信號を揚げた事とで考へ合せると斯る配慮の起るのも無理はあるまい。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
「はい、お聞き下さいまし、と言わんとするを医師は制して、「物を言ったり、配慮をしては、身体のために好くない。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
銀平とんと胸を叩きて、「御配慮なされますな。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
単に過去の経験を痛切に記憶すべく余儀なくされた結果として拭ひ去る事が出来ないばかりでなく、未来に対する配慮からしても到底|此影響を超越する訳には行かないのである。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
安易にこんな事は口にしたくないが、神の配慮、という事を思わずにはいられない。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
そうとも、天の配慮を信じているのだ。
— ――馬をさへ眺むる雪の朝かな―― 『碧眼托鉢』 青空文庫