嘆声
たんせい
名詞
標準
sigh (of admiration or lamentation)
文例 · 用例
去年のは何処か快活な、希望の力の籠った「仕方がない」であったが、今度のにはもう弱い失望の嘆声が少し加わったように思われる。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
交換手は「七十五番ですからも少し御待ちなさい」とやると失望の嘆声が聞えてやがて「アメリー女皇から英皇へ御話しがしたいのだが」と云った。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
目を眩しそうにぱちつかせて、女教師の動作の全部を見届けた貝原は「型が綺麗だなあ」 と思わず嘆声を挙げてやや晦冥になりかけて来た水上三尺の辺を喰い付きそうな表情で見つめた。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
その手術の際にO教授が、露出された遺骸の胸に手のひらをあてて Noch warm ! と言って一同をふり向いたとき、領事といっしょにここまでついて来ていた婦人の一人の口からかすかなしかし非常に驚いたような嘆声がもれた。
— 寺田寅彦 『B教授の死』 青空文庫
」私は思わず嘆声を発した。
— 太宰治 『誰』 青空文庫
踊って、すらと形のきまる度毎に、観客たちの間から、ああ、という嘆声が起り、四、五人の溜息さえ聞えた。
— 太宰治 『デカダン抗議』 青空文庫
……はあ、いろんなことがあるんだねえ」という嘆声を繰り返していたからである。
— 寺田寅彦 『生ける人形』 青空文庫
これが「もう身を固めねばならない」という嘆声になります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
作例 · 標準
試合終了のホイッスルが鳴り、観客席からは嘆声と歓声が入り混じった。
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その美しい歌声に、人々は感嘆の嘆声をもらした。
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絶望的な状況に、彼は思わず嘆声を上げた。
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