怪火
かいか
名詞
標準
fire of suspicious origin
文例 · 用例
北山の法経堂に現れる怪火の話とか、荒倉山の狸が三つ目入道に化けたのを武士が退治した話とか、「しばてん」(木の葉天狗)と相撲を取る話。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
「怪火※」咄嗟の間に女の頭を掠めて行った恐怖が、女を激しく戦慄させた。
— 岡本かの子 『窓』 青空文庫
百万遍の数取りのように、一同ぐるりと輪になって、じりじりと膝を寄せると、千倉ヶ沖の海坊主、花和尚の大きな影が幕をはびこるのを張合いにして、がんばり入道、ずばい坊、鬼火、怪火、陰火の数々。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
怪火に映る、其の大瀧の雪は、目の前なる、ヅツンと重い、大な山の頂から一雪崩れに落ちて來るやうにも見えました。
— 泉鏡花 『雪靈續記』 青空文庫
怪火に映る、その大滝の雪は、目の前なる、ズツンと重い、大な山の頂から一雪崩れに落ちて来るようにも見えました。
— 泉鏡花 『雪霊続記』 青空文庫
漁夫たちは艪をこぎながら、帆綱を整えながら、浸水をくみ出しながら、その黒い石ころと、模範船の艫から一字を引いて怪火のように流れる炭火の火の子とをながめやる。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
音は聞こえずに烽火の火花は間を置いて怪火のようにはるかの空にぱっと咲いてはすぐ散って行く。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
二時間あまりの絶命の後に私は、深い夕靄の中に怪火の如く炎えてゐた焚火の傍らで蘇生した。
— 牧野信一 『剥製』 青空文庫
標準
will-o'-the-wisp
ウィキペディア
怪火(かいか)は、原因不明の火が現れる怪異現象。
出典: 怪火 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0