灰華
かいか
名詞
標準
travertine
文例 · 用例
其処から西南へ歩を進めてジェルマルスの区域の崖端に寄った所に、灰華石のアラ(祭壇)と称する壇がある。
— 野上豊一郎 『パラティーノ』 青空文庫
ある晩秋の日に、庭の桜が返り咲きをしたのを見て、『春のように暖かいから、桜思いました。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
また他の複雑な色ならばそれに相応して三色の粒の処があるいは薄くあるいは濃くなっているが、粒が細かいから肉眼にはただこの三色の混じた複色が見えるのである。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
静岡辺は暖かいからというので私は薄着の綿入れで写生帳とコートは手に持っていた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
滴があまり細かいから空気の摩擦に支えられて容易に地に落ちず空中に浮かんでいる。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
」 葉藏の氣持ちを轉換させてやらうといふおせつかいから、小菅は眞野へ甘つたれた。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
今は日本が暖かいからおもてに出てごらんなさい。
— 有島武郎 『燕と王子』 青空文庫
そんな連中は世間憚らず女にからかいかけるので白昼でも女の一人歩きはしなくなった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫