悪漢
あっかん
名詞
標準
rascal
文例 · 用例
と、その時、私はさも悪漢らしい微笑をつくつてみせたことを思ひ出す。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
しかし、旅支度さえ充分でない上にすぐと悪漢達に追いかけられたりして、姫は全く不安と饑えとで、疲れ果ててしまったのでした。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
そこでダンサーに身の上話をさせることによって悪漢騎手の旧情夫の存在を観客に呑込ませる。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
浅岡田代が去ったあとへ悪漢旧情夫が登場するのであるが、しかし彼がいよいよダンサーを殺す残酷な現場は電気係が配電盤のスウィッチをひねって綺麗に消してしまう。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
酒場で悪漢が密談している間に、隣室で球突きのゲームをとる声と球の音が聞こえている。
— 寺田寅彦 『耳と目』 青空文庫
探偵が来て「可能的悪漢」と話していると、隣室から土人娘の子守歌が聞こえる。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
丸善の棚へ黄金色に輝く恐ろしい爆弾を仕掛けて来た奇怪な悪漢が私で、もう十分後にはあの丸善が美術の棚を中心として大爆発をするのだったらどんなにおもしろいだろう。
— 梶井基次郎 『檸檬』 青空文庫
そうして最も純潔な尼僧の生活から、一朝つまらぬ悪漢に欺かれて最も悲惨な暗黒の生涯に転落する、というような実験を、忠実に行なった作品があるとする。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
作例 · 標準
毎日、悪漢について考えています。
我が社の悪漢戦略は重要です。
悪漢の原理は複雑である。
悪漢という言葉が頭から離れない。
ウィキペディア
悪漢(あっかん)とは、本来的な意味では悪人、ならず者のうち特に男性を指す。
出典: 悪漢 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0