惨
さん
形容詞-たる副詞-と頻度ランク #79 · 青空 2 例
標準
appalling
文例 · 用例
作者は、いよいよ惨めになるばかりである。
— 太宰治 『自作を語る』 青空文庫
このたったひとつの小説をめぐって、日本なんかでも一時ずいぶん悲惨な犠牲者が出たものだ。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
おれの凄惨な一声で、この団欒が滅茶々々になるのだ、と思ったら喉まで出かかった「助けて!
— 太宰治 『一つの約束』 青空文庫
へたな見透しなどをつけて、右にすべきか左にすべきか、秤にかけて慎重に調べていたんでは、かえって悲惨な躓きをするでしょう。
— 太宰治 『私信』 青空文庫
自己分析がなされることはそれが必然的であるかぎり結構な状態であるが、その分析の結果が、直ちに行為に移らないで、その分析過程の記録慾となる時悲惨である。
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
此所に歌はれてる歌曲は、卑猥で陰惨なエロチシズム以外に何物もない。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
これは非常に憂鬱で陰惨な、何か梅雨時のやうにジメジメした感じの唄である。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
――夕明下に投げいだされた、萎れ大根の陰惨さ、あれはまだしも結構だつた――今や黒い冬の夜をこめどしやぶりの雨が降つてゐる。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫