惨状
さんじょう
名詞頻度ランク #24519 · 青空 237 例
標準
disastrous scene
文例 · 用例
国際的のいわゆる「非常時」は、少なくも現在においては、無形な実証のないものであるが、これらの天変地異の「非常時」は最も具象的な眼前の事実としてその惨状を暴露しているのである。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
さすがに形容をはばかるが、惨状、眼をそむけしむるものがあったのである。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
月宮号の惨状 雲井文彦と従者の東助は各自ライフル銃を肩にして篠山博士を捜索に出かけた。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
恐怖、叫喚、騒擾、地震における惨状は馬車の中に顕われたり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
山から海へ、避難民は続々としておしかけたが、そこでもまた猛火に包まれて焼死する者、或は海に入って溺死する者など、その惨状は全く眼のあてられないものがあった。
— 田中貢太郎 『焦土に残る怪』 青空文庫
其日も暮れ、夜に入りて四辺の静になるにつれ、お村が悲喚の声|冴えて眠り難きに、旗野の主人も堪兼ね、「あら煩悩し、いで息の根を止めむず」と藪の中に走入り、半死半生の婦人を引出だせば、総身赤く腫れたるに、紫斑々の痕を印し、眼も中てられぬ惨状なり。
— 泉鏡花 『妖怪年代記』 青空文庫
第一の飛行機が日光へ向った同じ午前に、一方では、波多野中尉が一名の兵卒をつれて、同じく冒険的に生命をとして大阪に飛行し、はじめて東京地方の惨状の報告と、救護その他軍事上の重要命令を第四師団にわたし、九時間二十分で往復して来ました。
— 鈴木三重吉 『大震火災記』 青空文庫
ついては、この矢さきに早々帰京して、震災直後の惨状を目撃するのは、いよいよ神経を傷つけるおそれがあるので、もう少しここに踏みとどまって、世間もやや静まり、自分の気も静まった頃に帰京する方が無事であろうと思ったので、無理におちついて九月のなかば頃まで飛騨の秋風に吹かれていたのでした。
— 岡本綺堂 『指輪一つ』 青空文庫
作例 · 標準
災害現場の惨状を見て、言葉を失った。
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戦争がもたらす惨状は、決して忘れてはならない。
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彼は、その事故の惨状を克明に証言した。
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