桟
さん
名詞頻度ランク #79 · 青空 380 例
標準
frame (i.e. of a sliding door)
文例 · 用例
革鞄と毛布と蝙蝠傘とを両手一ぱいにかかえて狭き梯子を上って甲板に上がれば既に船は桟橋へ着きていたり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
ざまあ見やがれ、鼻血なんぞだらしなく垂らしやがって―― 私は、本船から、艀から、桟橋から、ここまでの間で、正直の処全く足を痛めてしまった。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
―― 私は一つの重い計画を、行李の代りに背負って、折れた歯のように疼く足で、桟橋へ引っ返した。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
実山の高さが見るものの心積りの高さにかなりの相違があっても、全然見るものの心積りを根底から破却し去らない限り、そこに観念なるものと実在なるものと比較し得られる桟はしがあってその上に立ち見るものをして両端の距りを心測して愕きの妙味を味い得しめるよすががある。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
ここにもし実在が観念と別な世界ほどの在りようで比較の桟はしを徹し去らるるときわれ等の心路は何によって味覚に達すべき。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
驚いて見かへるに暴れ者の長吉、いま廓内よりの帰りと覚しく、裕衣を重ねし唐桟の着物に柿色の三尺を例の通り腰の先にして、黒八の襟のかかつた新らしい半天、印の傘をさしかざし高足駄の爪皮も今朝よりとはしるき漆の色、きわぎわしう見えて誇らし気なり。
— 樋口一葉 『たけくらべ』 青空文庫
『春告鳥』は「主女に対する客人のいで立ち」を叙して「上着は媚茶の……縞の南部縮緬、羽織は唐桟の……ごまがら縞、……その外持物懐中もの、これに準じて意気なることと、知りたまふべし」といっている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
這入った処は薄暗い桟敷のような処で、それに一杯に人が居るようであった。
— 寺田寅彦 『議会の印象』 青空文庫
標準
crosspiece
標準
sliding wooden bolt (for holding a door or window shut)
標準
rung (of a ladder)