微傷
びしょう
名詞
標準
slight wound
文例 · 用例
此時艦頭に立てる武村兵曹は、右鬢に微傷を受けて、流るゝ血汐の兩眼に入るを、拳に拂つて、キツと見渡す海の面、電光の如く近づき來つた海底戰鬪艇は、本艦を去る事約一千米突――忽然波間に沈んだと思ふ間も疾しや遲しや、唯見る本艦前方の海上、忽ち起る大叫喚。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
五体の玉は乱刃に砕けず左の肩わずかに微傷の痕あり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
私は馬にも踏まれず、車輪にも触れず、身には微傷だも負わなかったのである。
— 岡本綺堂 『御堀端三題』 青空文庫
それでも二三人は顔や手に微傷を負った。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
微傷ではあるが、其の手首からは血が流れていた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
旅順の吉報傳はるとともに幾干の猛將勇士、或は士卒――或は傷つき骨も皮も散々に、影も留めぬさへある中に夫は天晴の功名して、唯纔に左の手に微傷を受けたばかりと聞いた時、且つ其の乘組んだ艦の帆柱に、夕陽の光を浴びて、一|羽雪の如き鷹の來り留つた報を受け取つた時、連添ふ身の民子は如何に感じたらう。
— 泉鏡花 『雪の翼』 青空文庫
瞬く間に、雁は炭燒に屠られたが、民子は微傷も受けないで、完き璧の泰らかに雪の膚は繩から拔けた。
— 泉鏡花 『雪の翼』 青空文庫
* あの時、私は頭上に微傷こそ負つたが、幸に命はあつた。
— ――震災手記断片―― 『竹林生活』 青空文庫
作例 · 標準
スマートフォンを落としてしまい、画面に微傷がついてしまった。
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彼は試合中、膝に微傷を負ったが、プレイを続行した。
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新品の家具に配送中に微傷がついてしまい、交換してもらった。
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