負傷
ふしょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞頻度ランク #7148 · 青空 965 例
標準
injury
文例 · 用例
それは、負傷さえしていなければ、火夫の云う通りであった。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
街を歩いている時に通り合せた荷車の圧搾ガス容器が破裂してそのために負傷するといったような災厄が四十二歳前後に特別に多かろうと思われる理由は容易には考えられない。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
負傷した片足を引きずり引きずり杖にすがって行く若者の顔にはどこへ行くというあてもないらしい絶望の色があった。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
戦場で負傷したきずに手当てをする余裕がなくて打っちゃらかしておくと、化膿してそれに蛆が繁殖する。
— 寺田寅彦 『蛆の効用』 青空文庫
男は日露戦争中負傷の際に気が狂って以来ずっと茲の病房の患者であるそうですが、病状は慢性な代りに挙措は極めて温和で安全であると聞きました。
— 岡本かの子 『病房にたわむ花』 青空文庫
そうしておいてから、田代公吉を縄張問題から同業の暴漢になぐらせ負傷させ卒倒させておいてそこへ前のダンサーを通りかからせ、そうして目的のアパートへ連れて行かせる。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
日露戦争直後で負傷者が大勢療養に来ていたのはその時であったかと思う。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
郷里の中学の先輩がその負傷者の中に居たのにひょっくりめぐり合って戦争の話を聞かされ、戦争というものの不思議さをつくづく考えさせられた。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫