鈍才
どんさい
名詞
標準
stupidity
文例 · 用例
」「それぢや、君は天才で、私は鈍才だといふわけだね。
— 太宰治 『清貧譚』 青空文庫
ひとの心裡の説明は、その御当人にさえうまく出来ないものらしいし、まして私のような鈍才無学の者には、他人の気持など、わかりっこないのであるが、しかし、巷説の魯迅の転機は、私にはどうしても少し腑に落ちないところがあるので、敢えて苦手の理窟を大骨折りで述べて見た次第である。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
だから鈍才の者に理窟を習わすは、大いに愚な事と知るべしと出づ。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
アララギ派の元素伊藤左千夫氏は正岡子規の弟子のうち一番鈍才であったが、刻苦のために一番偉くなった。
— 倉田百三 『芸術上の心得』 青空文庫
――ダラット近辺の、メルクシ松の分布図面では、メルクシ松が、三五、〇〇〇ヘクタールと云つたところで、どさくさで這入りこんだ、こんな、鈍才の日本の一山林官が、いつたい、どんな風に、よその土地の数字をのみこめると云ふのだ……。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
正雪、鈍才ではございますが、この徒と肩を並べた時だけは、やはり采配を握る者は自分を措いて他にないということを、感じさせられるのでございます。
— 国枝史郎 『正雪の遺書』 青空文庫
天才は楽々と大発明をして世の人からかっさいを受けるが、鈍才はいくら勉強しても上級学校に入学すらできない。
— 永井隆 『この子を残して』 青空文庫
(毒々しい笑い)この僕が気ちがいで、その一方、大学教授だとか大学者だとかいうお面をかぶって、まんまと自分の鈍才ぶりやばかさかげんや、呆れ返った不人情ぶりをごまかしているやつが、真人間だというのかい。
— ДЯДЯ ВАНЯ 『ワーニャ伯父さん』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の鈍才を自覚しており、常に努力を怠らない。
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私は天才ではないが、鈍才なりに頑張るつもりだ。
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周囲の期待に応えられず、自分の鈍才を嘆いた。
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