死線
しせん
名詞
標準
borderline between life and death
文例 · 用例
「死線を越えて」という長編を読み、とんだ時間つぶしをしたと愚痴を言っていたのを、私は幼い時に聞いて覚えている。
— 太宰治 『苦悩の年鑑』 青空文庫
而もまた糧食を負ひ、茣蓙をかつぎ、削ぎ竹を杖にして、近親の安否を案じ、朋友の救援に赴く者も亦一つとして死線の険難に惑はざるはなかつた。
— ――震災手記断片―― 『竹林生活』 青空文庫
死線を越えて――彼の場合は、死ぬのが恐ろしくなった。
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫
死線を越える時 天井の鉄格子の間から下を見下ろしていた帆村探偵は「失敗った!
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫
見る度に妻の顔は、明確なテンポをとって段階を描きながら、克明に死線の方へ近寄っていた。
— 横光利一 『花園の思想』 青空文庫
□死線を超えるごとに、彼は深くなる、それがよいかわるいかは別問題だ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
死線を越えて無我境を行く。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
その警部が、やはり燃え尽きた大燭台の蝋燭の長さを推定して、それで一番嫌疑の深かった盲人を死線から救い上げたのだが、その時推理の根源をなしたものが、実に平凡きわまる、それでいて誰しもうっかり見逃してしまう点にあったのだ。
— 小栗虫太郎 『聖アレキセイ寺院の惨劇』 青空文庫
作例 · 標準
病院に運ばれたとき、医師から「死線をさまよっている」と告げられた家族は泣き崩れた。
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激戦の中で何度も死線をさまよいながら、彼はついに故郷へ帰り着いた。
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登山中に遭難して零下の夜を過ごした彼は、まさに死線と隣り合わせの体験をした。
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標準
deadline (boundary around a prison which prisoners were not allowed to cross)
作例 · 標準
脱走を試みた囚人は死線を越えた瞬間、衛兵の銃口が一斉に向けられた。
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収容所の死線には鉄条網と監視塔が設けられ、近づく者は射殺されるという規則があった。
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歴史の教科書には、収容所の死線を越えようとした人々の悲劇が記されていた。
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