陰府
いんぷ
名詞
標準
path to the netherworld (underworld)
文例 · 用例
恰も現世の人の路を踏み誤つて陰府に迷ひ入れるが如し。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
これ世を去って陰府に往かんとの心を言い表わしたものである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
けだし旧約時代においては、死者は陰府(Sheol)という暗黒世界に住むと信ぜられていたのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
「その高きことは天の如し、汝なにを為し得んや、その深きことは陰府の如し、汝なにを知り得んや、その量は地よりも長く海よりも闊し」と。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
「かくの如く人も寝ね臥してまた起きず、天の尽くるまで目覚めず睡眠を醒まさざるなり」とは、死後|陰府における生活を描いたもので、陰府の生活は忘却睡眠を特徴とすとユダヤ人は考えていたのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
「願くは汝我を陰府に蔵し、汝の震怒の息むまで我を掩い、わがために期を定めしかして我を念い給え」(十三)とは再生の欲求の発表である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
故に世を去りて陰府に降らば神が彼をそこに保護して、その怒|息みし後において彼を再生せしむるであろうと思いかつ望んだのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
これ死者は陰府にありてこの世の成行を感知し得ず、半醒半眠の中にただ自己の痛苦否運を感ずるのみとの、時代信念を背景として読むべき箇処である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
作例 · 標準
彼は死者の魂が陰府へ旅立つという古い信仰を信じていた。
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悪しき行いは、死後陰府に落ちると戒められてきた。
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神話では、英雄が愛する者を救うため陰府へと降り立つ物語がある。
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