冥府
めいふ
名詞
標準
realm of the dead
文例 · 用例
それほど霧で眼界を窄められていた、それだけまた神経が鋭く尖っていた、自分たちから一間ばかり、先へ離れて、雷鳥がちょこちょこ歩いて行く、こっちで停まれば向うでも停まる、歩けば先へ立って行く、冥府から出迎いにでも来た悪鳥のように、この鳥の姿が消えるとき、自分たちの運命も終焉を告げるように。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
……沙漠の夕暮のような……冥府へ行く途中のような……たよりない……気味のわるい……。
— 夢野久作 『怪夢』 青空文庫
太陽は見透す瞳を八方に向けてレミンカイネンが冥府の中に黒く流れる河底に白骨となって横わっているのを照し出してやりました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
母はそれでわが子の骨を冥府の河底から一つ/\拾い上げ、河原の小石の上で根気よく接ぎ合せました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
幸いそれは、私自身の精神胎内の出来事ですから、レミンカイネンの骨を母親が冥府の河底より掬い纏めたよりも遥に纏め易くあります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
』聴け、なほ叫ぶ髑髏、急瀬の小石、熟視むれど天蝎宮の光だに影せぬ冥府、わなわなと喚けどさらに蝮は腹磨り奔り、絶えずまた泡だち落つる血はささとその戦慄に噎ぶのみ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
「こゝは処も桂川」、最前の起句を再用して、「造化の筆はいまもなほ、悲惨の景色うつしいで、我はた冥府の人なりき」といふ末句の如き、千鈞の重ありと云ふべし。
— 北村透谷 『「桂川」(吊歌)を評して情死に及ぶ』 青空文庫
冥府の構造から、オシリス神の審判の順序から、神々の性行から、オシリス宮の七つの広間、二十一の塔の間やその守衛者の名前迄|悉く誦んじている。
— 中島敦 『セトナ皇子(仮題)』 青空文庫
作例 · 標準
古代神話では、死者の魂は冥府へと旅立つと言われている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は愛する者を冥府に送ってしまい、深く悲しんだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
悪行を重ねた者は、死後、冥府で裁かれると信じられていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
標準
hell
作例 · 標準
戦争の悲惨さは、まさに生きながらにして冥府を見たようだった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼が犯した罪は、死後、冥府に落ちるに値すると皆が言った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は苦しみから逃れるために、自ら冥府へ身を投じた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash