冥土
めいど
名詞
標準
Hades
文例 · 用例
まず前の世のこの白痴の身が、冥土から管でそのふくれた腹へ通わして寄越すほどに聞えましたよ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
「ですけれど、あの、お手で招かれたら、懐中へなら尚の事だし、冥土へでも、何処へでも行きかねやしますまい……と真個に思ひました。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
一足進むと、歩くに連れ、身の動くに従うて、颯と揺れ、溌と散って、星一ツ一ツ鳴るかとばかり、白銀黄金、水晶、珊瑚珠、透間もなく鎧うたるが、月に照添うに露|違わず、されば冥土の色ならず、真珠の流を渡ると覚えて、立花は目が覚めたようになって、姿を、判然と自分を視めた。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
そぞろに門附を怪しんで、冥土の使のように感じた如きは幾分か心が乱れている。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
ですけれども、真夜中ですもの、川の瀬の音は冥土へも響きそうで、そして蛇籠に当って砕ける波は、蓮華を刻むように見えたんですって。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
」 と、三太夫はお丹へのつらあてに、眼鏡を懸けて刀を選出し、座を構え、諸肌脱ぎ、皺腹に唾をなすり、白刃を逆手に大音声、「腹を切る、止めまいぞ、邪魔する奴は冥土の道連、差違えるぞ、さよう心得ろ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
――却説、一體此處は何處だ、と聞くと、冥土、と答へて、私は亡き後、閻魔王の足輕、牛頭鬼のために娶られて、今は其の妻と成つた、と告げた。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
あこがれ慕う心には、冥土の関を据えたとて、夜のあくるのも待たりょうか。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
作例 · 標準
死んで冥土へ行ったら、閻魔様に会えるのかな?
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昔話では、冥土の使いが人間界に現れることがある。
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冥土の旅路は、想像するだけでも恐ろしい。
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