河身
かしん
名詞
標準
(river) channel
文例 · 用例
○江戸川は水道の余水にして流れ清く、水量もまた河身の小なるに比して潤沢なれども、小舟のほかは往来しがたきを以て舟運の便甚だ少し。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
河身を見れば濁水|巨巌に咆哮して正しく天に漲ぎるの有様、方等般若の滝もあったものにあらず、濁り水が汚なく絶壁を落つるに過ぎない。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
やがて石神井川が飛鳥山と王子台との間に活路を拓いて落ちるようになって、不忍池の上は藍染川の細い流れとなり、不忍池の下は暗渠にされてしまって、永遠に河身を人の目に触れることは出来なくなった。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
この橋から間もなく、河口の鵜の喉の膨らみのようになっている岸に、三層楼の支那の倉庫店がずらりと並び、河には木履型のジャンクが河身を埋めている。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
而して今鬼怒川の河口、河身改修によりて下つて一里余に在り、知らず我慢の水の味の旧に依るや否やを。
— 幸田露伴 『水』 青空文庫
趣あるかな水中の河、その河身を超越の筏に乗り同死同生の水棹で掻き探るとき、掻き寄すれば歿き父以下数脈のいのちの流れは、わたくしの一筋のいのちに入り、放つとき、わが一筋のいのちの流れは彼等の数脈の中に融け入ります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
河身ヲ修築シテ其天然ノ旧ニ復スル其二ナリ。
— 田中正造 『直訴状』 青空文庫
一、足尾鑛山の鑛業伸擴するに隨ひ、渡良瀬川水源の樹木を濫伐すること益々多く、水源涵養の道今や爲に全く絶え、之に因て土砂流出河身壅塞舟楫往來の便亦自ら缺け、洪水の氾濫十年前に數倍せり。
— 田中正造 『公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書』 青空文庫
作例 · 標準
大雨の後、河身が大きく広がり、水かさが増した。
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砂利を採取するため、河身の一部が浚渫された。
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この川は河身が深く、昔から渡し舟が利用されてきた。
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