啖呵
たんか
名詞
標準
caustic words
文例 · 用例
相手は何處迄も御人好の御坊ちやまの、泣き出し相に、なさけない顏でおろおろして居るまだるつこさ、芳公の啖呵も折角、響が來ないので、聊か之も張合なさの悄氣た體。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
一同の前で啖呵切って居るのが半次。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
仲蔵「そう仰言らず」と一同と共に頼むが、 半次、断然啖呵切る。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
「両国の百日芝居で覚えて来やあがって、乙な啖呵を切りゃあがるな。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
だんまりで演れば丁々発止の龍闘虎争の息使いも渋い写実で凄かったろうに、下手に鳴り物沢山入れて、野暮な駄洒落の啖呵に風流を気取ったばかしに、龍頭蛇尾に終ってしまったとは、いかにもオッチョコチョイめいて、思えばはしたない。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
新子は、妹の浅ましさに泣きたいような気持で、脊を撫でてやると、美和子は思いがけなく、運転手に啖呵を切り始めた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
といふ、真に烈しい啖呵をきりながら、合間合間に、自分達の左様な経歴などをさしはさんでは見得を切つてゐるのです。
— 牧野信一 『捜語』 青空文庫
つまり『売れない本を作ってやるぞ』というのが、我々の課題です」と啖呵を切っていました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
作例 · 標準
彼は上司の理不尽な命令に対し、威勢よく啖呵を切って会社を辞めた。
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時代劇の見せ場は、やはり主人公が悪党に向かって放つ鋭い啖呵だ。
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市場の威勢のいいおじさんが、客を呼び込むために小気味よい啖呵を売っている。
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