凶兆
きょうちょう
名詞
標準
evil omen
文例 · 用例
鼠色の凶兆はあった、それから間もなく、疾風豪雨になって、一行は、九死一生の惨めな目に遇わされた。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
此所に現象しているものは、確かに何かの凶兆である。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
義元出発に際して幾つかの凶兆があった事が伝えられて居る。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
われわれの現在の考え方だと、これはなんだかむしろ薄気味の悪い凶兆のように思われるのに、当時のローマ人がこれを主都のかための土台石のように感じたのだとすると、その考え方の中にはどこかやはり「人柱」の習俗の根柢に横たわる思想とおのずから相通ずるものがあるような気がする。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
アボットの書(上出)にマセドニア人兎に道を横ぎらるるを特に凶兆とし、旅人かかる時その歩立と騎馬とに論なく必ず引き還す。
— 兎に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
又、歐洲一汎に鹽をこぼすを凶兆とし、之を厭せんとて、鹽扱ふに必ず先づ左肩上に少許の鹽を撒過す(M. R. Cox,‘An Introduction to Folk-lore, 1895, p. 10)。
— 南方熊楠 『鹽に關する迷信』 青空文庫
グベルナチスいわく、イタリア、ドイツおよびロシアに広く信ぜらるるは牝鶏が牡鶏同然に鳴く時は大凶兆たり。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
プルタルクス説に、パースレイを負ふた驢馬に会つた軍隊が敗軍の凶兆と心得て大騒ぎしたと。
— 南方熊楠 『きのふけふの草花』 青空文庫
作例 · 標準
突然の雷鳴は、不吉な凶兆だと村人たちは囁いた。
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「あー!カラスが三羽も!」彼はそれを凶兆だと感じて、足早に去った。
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壊れた時計は、時間が止まったかのようで、何かの凶兆のように思えた。
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