不吉
ふきつ
形容動詞名詞頻度ランク #21203 · 青空 1014 例
標準
ominous
文例 · 用例
あの海岸の城下まちにも、大砲の音が、おどろおどろ聞えて来て、まちの人たちも、生きたそらが無かったのでございましょうが、私は、そんなこととは知らず、ただもう妹のことで一ぱいで、半気違いの有様だったので、何か不吉な地獄の太鼓のような気がして、ながいこと草原で、顔もあげずに泣きつづけて居りました。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
その瞬間その大きな気味の悪い星が不吉を予言するかのやうにスーツと音もなく青白い長い尾を引きながら暗の中に消えてしまつたのは誰も知らなかつたことである。
— 太宰治 『地図』 青空文庫
しばらく、何も送つて寄こしてはいけません」と書いてあつたので、私は實に不吉なものを感じて、ぎよつとしましたが、その葉書の隅に小さく「to see you 遠からず一緒に呑めます」と書かれてありました。
— 太宰治 『このごろ』 青空文庫
過去は焦躁と無為と悩める心肉との不吉な悪夢であつた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
疾患する犬の心に、月は青白い幽霊のやうな不吉の謎である。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
それは恐ろしく不吉なかんがへだ。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
然し最後にK子の死を敍したあと不吉な二月、それに關聯して再び蜜蜂のことへかへつて來たのは首尾照應してさきの蜜蜂を生かしてはゐる。
— 梶井基次郎 『『新潮』十月新人號小説評』 青空文庫
檸檬梶井基次郎-------------------------------------------------------【テキスト中に現れる記号について】:ルビ(例)不吉|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号(例)一人|取殘された。
— 梶井基次郎 『檸檬』 青空文庫
作例 · 標準
その黒い鳥の鳴き声は、何か不吉なことが起こる前触れのようだった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼の顔に浮かんだ暗い表情は、不吉な予感を抱かせた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
昨夜見た悪夢は、不吉な出来事を暗示しているようで、朝から気分が晴れない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite