前兆
ぜんちょう
名詞頻度ランク #18717 · 青空 492 例
標準
omen
文例 · 用例
従来、ただ天気の変りを予知さすだけに、峯の頂の天に掲げ出した、笠なりの雲も、近頃では、その色を黒白の二つに分け、黒の笠雲の場合は風雨のある前兆とし、白い笠雲の場合は風ばかりの前兆としたようなこまかさとなった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
おなじ水で医者の内も死絶えた、さればかような美女が片田舎に生れたのも国が世がわり、代がわりの前兆であろうと、土地のものは言い伝えた。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
古の史家などは多くは此を前兆であらうかと取扱つて、そして正史にも野乗にも採記したのであるが、これも亦たしかに幾分か有理なる社会事相解釈の一面である。
— 幸田露伴 『震は亨る』 青空文庫
気味のわるい、不安な、しかし不確かな前兆が長くつづいている間にだんだんに何物かが近よって来る。
— 寺田寅彦 『病院の夜明けの物音』 青空文庫
自分の病気と蒸気ストーブはなんの関係もないが、しかし自分の病気もなんだか同じような順序で前兆、破裂、静穏とこの三つの相を週期的に繰り返しているような気がする。
— 寺田寅彦 『病院の夜明けの物音』 青空文庫
いちばんいやなのはこの「前兆」の長い不安な間隔である。
— 寺田寅彦 『病院の夜明けの物音』 青空文庫
むしろ「前兆的」な無気味な感じがするようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(2)』 青空文庫
しかしまた、現在映画の世界にのみ存する事象が将来現世界に可能とならないという証拠もないとすると、現在の映画の夢は将来の現実の実相を導き出す先駆となり前兆とならないとも限らない。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
作例 · 標準
不吉な前兆を感じ、彼は旅を延期することにした。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
大きな地震の前には、動物たちが異常な行動をとる前兆が見られることがある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
成功の前兆として、朝から良いことが続いた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash