瑞兆
ずいちょう
名詞
標準
auspicious sign
文例 · 用例
将来の喜多流万々歳の瑞兆に外ならぬのである。
— 夢野久作 『「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能』 青空文庫
御城の瑞兆、天人のごとき鶴を御覧あって、殿様、鷹を合せたまえば、鷹はそれて破蓑を投落す、……言語道断。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
反対に、お誓さんが故郷へ帰った、その瑞兆が顕われたとして、しかも家の骨に地蔵尊を祭る奇特がある。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
しかし人々はこれこそこの場所が世界の主都となる瑞兆であるということを信じて疑わなかったとある。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
ただしエリスの『古英国稗史賦品彙』二版一巻六二頁に、古ブリトン王アーサーの父アサー陣中で竜ごとき尾ある彗星を見、術士より自分が王たるべき瑞兆と聞き、二の金竜を造らせ、一をウィンチェスターの伽藍に納め、今一を毎に軍中に携えた。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
惟うに麒麟や鳳凰、それから獅子を五采|燦爛たるように和漢とも絵くは、最初外国から似寄った動物を染め飾り持ち来ったのに欺かれ、瑞兆として高く買ったでなかろうか。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
善男は瑞兆の夢だと考へて居たのに、妻の言ひ草を聞いて縁起でも無いと思つて夢解きの名人に占なつて貰ふと、その名人は「非常に吉い夢であるが、惜しいかなよく無い人に喋べつてしまつたので、上運に傷が附いた」と云ひました。
— 與謝野晶子 『夢の影響』 青空文庫
あんなに蛇をこはがつてばかりゐた僕の、丁度寢てゐる眞上でもつて、その蛇が夜なかに脱皮をしてゐる物音を聞きとがめながら、それとは知らずに平氣で寢てゐたなんて、どうも知らぬが佛とはいへ、僕にとつて何かの瑞兆であればよい。
— 堀辰雄 『山日記 その一』 青空文庫
作例 · 標準
新年早々、美しい虹がかかったのは、今年が良い年になる瑞兆に違いない。
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古くから、白い動物が現れることは国家の安泰を告げる瑞兆とされてきた。
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雲の間から差し込む光の筋を、人々は吉事の前触れである瑞兆として喜んだ。
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