驕り
おごり
名詞頻度ランク #42412 · 青空 59 例
標準
arrogance
文例 · 用例
……大和田は程遠し、ちと驕りになる……見得を云うまい、これがいい、これがいい。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
それ故に主觀者としての彼等は、常に心ひそかに思ひ驕り、自己の大いに爲すある有能を信じてゐる。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
たとへば決死の覺悟の軍隊の上には如何なる氣が立つ、驕り慢つて居る軍隊の上には如何なる氣が立つといふやうなことを、一々觀察し得て誤らざるやうにとするのが望氣の術で、古く別成子の望軍氣の書六篇圖三卷の存したことは古史がこれを記して居る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
鶴飼橋畔の夜景に低廻して、『わが詩の驕りのまのあたりに、象徴り成りぬる栄のさまか』と中天の明月に浩歌したりし時、我と共に名残なくその月色を吸ひたるもこれ也。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
裏縁に引いた山清水に……西瓜は驕りだ、和尚さん、小僧には内証らしく冷して置いた、紫陽花の影の映る、青い心太をつるつる突出して、芥子を利かして、冷い涙を流しながら、見た処三百ばかりの墓燈籠と、草葉の影に九十九ばかり、お精霊の幻を見て涼んでいた、その中に初路さんの姿も。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
刹那、かの驕りたる眼鼻ども胸かけて、生ぬるき埴の色ひと息に鏝の手に葬られ生きながら苦しむか、ひくひくとうち皺む壁の罅、今、暗き他界より凄きまで面変り、人と世を呪ふにか、すすりなき、うめきごゑ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
』と言ひ放ちて、顎の骨の歪みたるをおし直し、『我等はもと旅順にありて、只管天險の比なきを恃み、黄海の水あせぬともこの戌陷るべからずと心竊に驕りしに、料らず背面の攻撃にあひ、遁ぐべき路を失ひて悉く海に溺れ果てぬ。
— 長塚節 『長塚節歌集 中』 青空文庫
驕りたる評議廳の官人は、おん身がために、容赦なくその長裾を踏まれぬと見えたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
作例 · 標準
例句