恋う
こう
動詞-五段-ウ行-特殊動詞-他動詞頻度ランク #469 · 青空 275 例
標準
to love
文例 · 用例
この句に主題されている詩境もまた、前の藪入の句と同じく、遠い昔の幼い日への、侘しく懐かしい追憶であり、母のふところを恋うる郷愁の子守唄である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
河豚汁の宿赤々と灯しけり と、冬の街路に炉辺の燈灯を恋うる蕪村は、裏街を流れる下水を見て易水に根深流るる寒さかな と、沁々として人生のうら寒いノスタルジアを思うのだった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
突き上げて来た物恋うこころ。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
同じく物恋うるこころ、それには、「疑い」と「恥かしさ」が、厚い殻となって冠っていた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
同じく物恋うるこころに変りはないけれども、自分はそれにも増して、「知る」ということの惧ろしさとうれしさを始めて感じ出した。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
自分を自分から離して、冷やかに眺めて捌き、深く自省に喰い入る痛痒い錐揉みのような火の働き、その火の働きの尖は、物恋うるほど内へ内へと執拗く焼き入れて行き、絶望と希望とが膜一重となっている胸の底に触れたと思ったとき、自分はまた裂けた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
さもあらばあれ、われこの翁を懐う時は遠き笛の音ききて故郷恋うる旅人の情、動きつ、または想高き詩の一節読み了わりて限りなき大空を仰ぐがごとき心地す」と。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
ああ年少の夢よ、かの蒼空はこの夢の国ならずや、二郎も貴嬢もこのわれもみなかの国の民なるべきか、何ぞその色の遠くして幽かに、恋うるがごとく慕うがごとくはたまどろむごとくさむるがごときや。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
作例 · 標準
遠く離れた故郷の空を、ひとり静かに恋う夜がある。
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亡き母の面影を恋うて、幼い兄弟は手を取り合って泣いた。
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異国の地で長く暮らすうちに、日本の四季を恋う気持ちが募ってきた。
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