深浅
しんせん
名詞
標準
depth
文例 · 用例
要は、芸術家その者の感動の深浅が問題であつて、「事情」はあくまでも与件にしか過ぎぬ。
— 中原中也 『詩壇への願ひ』 青空文庫
山頂近く、紺青と紫とに染められた岩の割目を綴る僅の紅葉はもう真紅に色づいてゐるが、少し下がつた水準では未だ漸く色づき初めた程であり、ずつと下の方は唯深浅さまざまの緑に染分けられ、ほんの処々に何かの黄葉を点綴してゐるだけである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
山頂近く、紺青と紫とに染められた岩の割目を綴るわずかの紅葉はもう真紅に色づいているが、少し下がった水準ではまだようやく色づき初めたほどであり、ずっと下の方はただ深浅さまざまの緑に染め分けられ、ほんのところどころに何かの黄葉を点綴しているだけである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
物慾皆無にして、諸道具への愛着の念を断ち切り涼しく過し居れる人と、形はやや相似たれども、その心境の深浅の差は、まさに千尋なり。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
鼻と実社会 ――鼻の動的表現(十一) こうして鼻の表現は、その大小、深浅、厚薄取り取りをそのままに、無意識の裡に相手に感応させております。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
鼻はその記憶の深浅、大小、濃淡から、これに対する良心の反映の明暗、厚薄まで一々残る方なく写し出すのであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
が、まだ暗かったので、越前勢は河の深浅に迷い、畔に佇むもの多かった。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
人の器によって大小深浅はあるが、この悦びを実感できない者は、学んでいると云えども、実際は未だ学んでいない様なものである。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
作例 · 標準
海洋調査船は、海底の深浅を正確に測量している。
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この川の深浅は場所によって大きく異なるため、注意が必要だ。
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深浅のデータは、新しい港を建設する上で重要な情報となる。
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