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奥行き

おくゆき
名詞頻度ランク #14703 · 青空 124
1
標準
depth
文例 · 用例
自然の美の奥行きはそう見すかされやすいものではない。
寺田寅彦 田園雑感 青空文庫
同時にまた自然の驚異の奥行きと神秘の深さに対する感覚を助長する結果にもなるはずである。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
この場合にも頭のいい人は人間の頭の力を買いかぶって天然の無際限な奥行きを忘却するのである。
寺田寅彦 科学者とあたま 青空文庫
行者の家は五条の天神の裏通りで、表構えはさほど広くもないが、奥行きのひどく深い家であるので、この頃の雨の日には一層うす暗く感じられた。
岡本綺堂 影を踏まれた女 青空文庫
彼の画面に対して、あんなにも透視的の奥行きをあたへたり、適度の明暗を反映させたり、よつて以てそれを空間から切りぬき、一つの落付きある完成の気分をそへる額縁に対して、どんな画家も無関心でゐることができないだらう。
萩原朔太郎 装幀の意義 青空文庫
それがために、貴方ね、舞の師匠から、その道成寺、葵の上などという執着の深いものは、立方禁制と言渡されて、破門だけは免れたッて、奥行きのある婦ですが……金子の力で、旦那にゃ自由にならないじゃなりますまいよ。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
これは私自身まだ京都弁というものを深く研究していないから、多くの作家の作品の中に書かれた京都弁の違いを、見分けることが出来ないのだろうとも、一応考えられるけれども、一つには、京都弁そのものが変化に乏しく、奥行きが浅く、ただ紋切型をくりかえしているだけにすぎないのではあるまいか。
織田作之助 大阪の可能性 青空文庫
つまりそれだけ大阪弁は書きにくいということになるわけだが、同時にそれは大阪弁の変化の多さや、奥行きの深さ、間口の広さを証明していることになるのだろうと私は思っている。
織田作之助 大阪の可能性 青空文庫
作例 · 標準
例句