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深さ

ふかさ
名詞
1
標準
depth
文例 · 用例
第一、二、三、四行に於ても、第五、六、七、八行に於ても、海は猶深さよりも広さを感じさせたが、茲に於て海は深く、ふてぶてしくも狂暴である。
――人と海―― 海の詩 青空文庫
「今日は出際にお客さんがありはしたし……明日立つたら……」 母が「甘い」とよく彼が言ふので、また言はれはしまいかと思つて、遠慮深さうにさう言つた時、彼はさすがに「甘い」とはいはれなかつた、却つて自分の方が「甘い」だつたのだ。
中原中也 分らないもの 青空文庫
繰返せば繰返すにつれてますますその面白味の深さを加えたものである。
寺田寅彦 重兵衛さんの一家 青空文庫
生涯の出来事や光景が、稲妻のように一時に脳裏に閃いたと思うとそれは消えて、身を囲る闇は深さも奥行も知れぬ。
寺田寅彦 枯菊の影 青空文庫
追悼文を讀み、私のやうに故人を全く知らぬ男にさへ、故人に對して追慕の念を懷かせるのは、それは、きつと追悼文の誠實さであり、またその追悼文の筆者の故人に對する深い愛情の證據であると考へられますが、また、それだけ故人の徳の深さをも思ひやられるところが在るのであります。
太宰治 知らない人 青空文庫
つまり、故人の徳の深さが、このやうに友人たちに、美しい追悼文を書かせた、といふ交互相照の作用を考へることもできるのであります。
太宰治 知らない人 青空文庫
君が純眞率直で自己を僞れない人であつた他面に、さういふ人に時々見掛けられる他の人に對する冷酷さといふものが殆ど無く、反對に優しい心根の、先輩に對しては極めて謙讓な、實に美しい性情の持主であつたことは、矢張り君の自己教養の深さから來たものではないかと思ふ。
太宰治 知らない人 青空文庫
白芥子の花のような日光がちらり落ちる、飛白を水のおもてに織る、岩魚が寂莫を破って飛ぶ、それも瞬時で、青貝摺の水平面にかえる、水面から底まではおそらく、二、三尺位の深さであろうが、穂高岳を畳んで、延ばしたり、縮めたり、自在にする、水の底に白く透いて見えるのは、石英が沈んでいるのだ。
小島烏水 梓川の上流 青空文庫
作例 · 標準
この湖の深さは、最も深いところで30メートルもある。
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彼の書いた小説には、人生の苦悩を描き出す深い精神的な深さがある。
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穴の深さを測るために、長い棒を差し込んでみた。
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