遺集
いしゅう
名詞
標準
collection of writings by the deceased
文例 · 用例
後拾遺集恋一、「恋そめし心をのみぞうらみつる人のつらさを我になしつゝ」、続千載集恋五、「つらくのみ見ゆる君かな山の端に風まつ雲のさだめなき世に」も兼盛の歌である。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
嬉遊笑覽七に「應永以後の札多くあり、札は木にて作れるのみならず、眞鍮も銅もあり、好事家之に據て札をうつ事は應永頃より專ら也と云へるは非なるべし、花山院御札に書せ給へりと新拾遺集にあるをや」とあり。
— 並にサンヤレの事 『女順禮』 青空文庫
しかるに出口米吉君の近刊『日本生殖器崇拝略説』に『日本書紀通証』から孫引きされた『扶桑拾遺集』に、〈源順、庚申|待夜、伊勢斎宮に侍りて、和歌を奉る、小序に曰く、掛麻久毛畏幾大神、怜礼登毛、愛美幸賜天牟〉とある由。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
後拾遺集にも、みちの國に再び下りて、後のたび、武隈の松も侍らざりければ、よみ侍りける。
— 大町桂月 『白河の關』 青空文庫
これまでの手紙で忘れていたこと=(手紙拾遺集のようになるけれども)去年の九月から、母が生前書いたものを、主として日記ですが、すっかり栄さんに読めるように書き写して貰い、一周忌までに本にして記念にする手順で居ります。
— 一九三四年(昭和九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
目に近くうつれば変る世の中を 行末遠く頼みけるかなおぼつかなたれに問はましいかにして 初めもはても知らぬ我身ぞ これらの佳作は後拾遺集の秋の歌の巻頭の大弐の三位作のはるかなるもろこしまでも行くものは 秋の寝ざめの心なりけり この歌の詠みぶりによく似ているではないか。
— 与謝野晶子 『『新新訳源氏物語』あとがき』 青空文庫
難後拾遺集・難千載集以後歌集の論評は、既に師範家意識が出て居て、対踵地に在る作者や、団体に向けての排斥運動だったのである。
— 折口信夫 『歌の円寂する時』 青空文庫
謡ひ物としての短歌の末は、古今集・拾遺集の大歌所の歌、其他「神楽歌譜」に記録せられた分を最後と見てよい。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
作例 · 標準
生前、彼は膨大な数の草稿を書き溜めており、没後一周忌の節目に合わせて立派な遺集が編纂された。
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若くして世を去った詩人の遺集には、病床で静かに綴られた未発表の断章が数多く収められている。
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「恩師の遺集を読み返すたびに、教室で熱弁を振るっていたあの頃の先生の姿が昨日のことのように思い出されます」
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故人の功績を形に残すため、遺族は散逸していた日記や書簡を丁寧に整理し、私家版の遺集として関係者に配った。
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