半生
はんしょう
名詞頻度ランク #24488 · 青空 685 例
標準
half death
文例 · 用例
向こうところに敵なくして剣の力で信仰と権勢を植え付けて行った半生の歴史はそれほど私の頭に今残っていないが、全盛の頂上から一時に墜落してロシアに逃げ延び、再びわずかな烏合の衆を引き連れてノルウェーへ攻め込むあたりからがなんとなく心にしみている。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
こんなのもおおかた軍人党になるだろうと思って、過ぎたわが小半生の影が垣の外にちらつくように思う。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
齋藤常次郎氏は、いま、たはむれに書畫骨董をあきなつて居られる由であるが、そのひとがら、その前半生、明治初年に沒したる大通中の大通細木香以を思はせる態の灑脱の趣があるのである。
— 太宰治 『人物に就いて』 青空文庫
おそらく、日本の歴史に於いても、これほど不振の後半生を送つた者は、あまり例が無いやうに思はれる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
厄年の峠を越えようとして私は人並に過去の半生涯を振り返って見ている。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
私は身体を車体に揺られながら自分のような平凡に過した半生の中にも二十年となれば何かその中に、大まかに脈をうつものが気付かれるような気のするのを感じていた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
巴里のレストラントを一軒一軒食べ歩くなら、半生かかっても全部|廻れないと人は云っている。
— 岡本かの子 『異国食餌抄』 青空文庫
予が半生の家庭が常に変則の軌道を歩したと云うも、一は眼病で廃学した故と生先短き親を持った故とである、殊に予の母は後妻として父の家に嫁がれ予の外に兄一人あるのみで、然かも最もおそき子であるから吾等兄弟が物覚のついた時分には老母の髪は半分白かった。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
作例 · 標準
重傷を負い、彼は文字通り半生の状態で病院に運ばれた。
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極限状態でのサバイバルは、まさに半生をさまようような体験だった。
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「そんなに疲れているなんて、まるで半生じゃないか。」
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