半焼
はんしょう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
partial destruction by fire
文例 · 用例
半焼けになった物置きが平べったくたおれている、その後ろに三、四人の人足がかがんでいた。
— 有島武郎 『火事とポチ』 青空文庫
他に色の好いシャンピニヨンを、十二個薄切にしてバタで半焼にする。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
火元は無論その蒲鉾小舎で、二軒とも引き崩して積み重ねて焼いたらしい灰の下から、半焼けの女房の絞殺屍体と、その下の土饅頭みたようなものの中から、半分骸骨になったチョンガレの屍体があらわれた。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
仙台が焼けてさえいなかったら、仙台には二、三の知人もいるし、途中下車して、何とか頼んで見る事も出来るでしょうが、ご存じの如く、仙台市は既に大半焼けてしまっているようでしたから、それもかなわず、ええ、もう、この下の子は、餓死にきまった。
— 太宰治 『たずねびと』 青空文庫
焼け跡で鍬を持って掘っていたり、トタンの半焼けになったのを持って来て、仮小屋をこしらえていたりする者が多くなった。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
それと向きあって路の右側に石の門と土塀の一部が残り、街路に面して二三本の半焼けになった鈴懸の樹のある所があって、その門の敷石の上に、右の手と頭に繃帯をしたシャツに腹掛けの運漕屋の親方らしい男が腰をおろしていた。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
母親はその話を聞くと、「それではかたいパンもやわらかいパンもいやだというのだから、今度は半焼にしたのをもっていってごらんよ。
— 鈴木三重吉 『湖水の女』 青空文庫
唾液がだく/\と口中に溢れて来た、耐らなくなつて半焼けの肉片を一口にほほばつた。
— 村山槐多 『悪魔の舌』 青空文庫
作例 · 標準
火災は発生したが、幸いにも家屋の半焼で済んだ。
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古い倉庫が半焼し、貴重な資料が失われた。
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「あんなに燃えていたのに、半焼で済んだのは不幸中の幸いだ。」
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